緑のカーテン2016!西洋アサガオの育て方


追記・・・12月1日:成長過程の写真を当記事末に追加しました。

ケアハウスでは毎年、西洋アサガオを使って、緑のカーテンを楽しんでいます。
作り始めて今年で5~6年になると思います。
最盛期には、1日に100個以上の花が咲き、それはもう見事に咲きほこります。
来訪される皆さんに、
「種をいただけませんか?」
と、聞かれる事もしばしば。

西洋アサガオは、ゴーヤや普通の朝顔と比べて、日除け効果や、花の美しさ、開花期間の長さから見ても、とっても優等生。
そこで今回、『西洋アサガオで緑のカーテンを作ってみよう』とお考えの方向けに、ざっくりですが、性質や育て方などをご紹介してみようと思います。

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私たちは、『西洋アサガオ』と呼んでいますが、『琉球アサガオ』とか、『宿根性アサガオ』などと呼ばれることもあるそうです。
ケアハウスに植えた物は、『西洋アサガオ~オーシャンブルー』と書いてあり、鮮やかな青い花が咲きます。

咲き始めは青色。時間が経つと変化し紫色っぽくなります。


昔からある、朝顔とは違って種は出来ず、宿根性の多年草です。
だから、冬になれば地上部は枯れてしまいますが、根は生きているので、春になると芽が出てきます。

【入手】
ケアハウスで育てているのは『オーシャンブルー』と言う品種。5~6年前に購入したんですが、今でも売っています。
もし無ければ、よく似たアサガオは売っているので、それで問題ないと思います。
苗はもう5月頃になれば、お店に並んでいるので、4~5月頃が植えの適期ですね。

【植え場所】
とても良く茂るので、大き目の鉢やプランターが良いと思います。

大きく育つと、株がこんなに太くなります。


地に植えても、もちろんOKです。ケアハウスでは以前プランターに植えていましたが、今は地に植えています。
それと、巻きつくネットが必要です。
これは丈夫なものを選びましょう。
大きく育った場合は、かなりの重量になります。
園芸店に売っている一般的なネットで大丈夫です。
間違っても、ビニール紐で自作・・・は、難しいでしょう。台風が来たら耐えられません。

【植え方】
一般的な培養土で問題はありません。
元肥入りであれば、なおよしです。
地に植える場合は、培養土を混ぜて軽く耕せばいいでしょう。

このアサガオは大変丈夫です。
多少の悪条件でも耐えてくれると思いますが、土の水はけが悪いと根ぐされを起こし満足に育ちません。ひどい場合は枯れてしまいます。
ですから、鉢やプランターの底に砂利をいれて水分の停滞を防ぎましょう。

植える本数はプランターであれば3本くらいでよいと思います。

【育て方】
まず一番に大事なのが『日照』です。
大きく元気に育てるために、日光は欠かせない要素のひとつです。
カーテンを設ける場所の日当たりがよければ問題はありませんが、そうでない場合は、なるべく明るい場所に鉢やプランターを置いてあげましょう。
そうすると、その後の成長に差が出ます。

次に『水やり』です。
土が乾いたら水をかける、というのが基本です。
ですので、アサガオが小さい間は、毎日かける必要は無いと思います。
水をかけるタイミングとして、土を3~4センチ掘ってみて、中が乾いていたら、水をかけるようにしています。
大きく育ってくると、揚水量の増加と気温の上昇があいまって土の渇きが早くなるので、1日に3回かけていた事もあります。
体感ですが、ツル性植物は揚水量が多いです。

鉢やプランターで育てている場合、水切れを起こしやすいです。一度でも水切れを起こすと、葉が枯れて落ちてしまうので、カーテンでなくなってしまいます。
数日、家を空けるなど水やりが出来ない場合は、土の表面からの蒸散を防いだり、鉢内の温度を上げないよう鉢に直射光が当たらない工夫する事も良いと聞いたことがあります。

あとは『肥(こえ)』です。
与えすぎは禁物です。少なめを心掛けると失敗が減ります。
元肥入りの土を使用しているのであれば、むしろ与えなくても大丈夫です。
使用する場合は化成肥料で十分です。窒素・リン酸・カリが等分に配合されたものを使っています。
固形の物や、水で薄める物などいろいろあります。
肥には多種多様ありますので、施肥量や使用法は説明書きに従ってください。

【手入れ】
隙間の無い綺麗なカーテンを作るために、3つ気をつけている事があります。
性質として、1本のツルは、1本のまま真直ぐ上に伸びていきます。
途中からなかなか枝が出てくれません。
一番上まで伸びたら、そのツルは上で垂れ下がるかトグロを巻く程度です。
それを踏まえて・・・

1.芯を止め、ツル数を増やす。
順調に育っていれば、5月末頃には人の高さほどに育っていると思います。
株元から何本もツルが伸びていれば良いですが、1本や2本だったら、隙間だらけのカーテンになりそうです。
ですから、ケアハウスでは2メートルくらいにツルが伸びた頃(5月中旬から下旬頃)に1メートルくらいの高さで、芯をすべて落としてしまいます。
そうすることで、『わき芽』が出て、1本のツルが2~3本に増えるので、隙間の無い綺麗なカーテンになってくれます。
毎年この方法で行っていますが、6月中旬頃には成長株が2メートルくらいに育ち、一番花が咲いてくれます。

芯をすべて落とした後の様子。同じ高さで切りそろえています。(h28/5/18撮影)

2.ツルを誘引する《重要》
この作業が結構大変です。
ツルは、いったん何かに巻きつくと上にしか登りません。
そこにすでにツルがあろうが、お構い無しに巻きついていきます。
放って置くと隙間だらけのカーテンになります。
ですから、ススキなどの枯れ木を支柱にして、隙間に誘引します。
この時、金属製の支柱は使わないようにしています。
100均などで支柱が売っているので使いたいところですが、夏の日差しで金属って熱くなるでしょ。
だから火傷防止のためです。

いったん巻きついたツルをほどいて、違う場所に巻きつかせることも、大事です。

枯れ木を立てて隙間が出来ないように誘引します

3.巻きつかないツルは落とす
ある程度、アサガオが育つと土の中が根詰ってきます。
そうすると、このようなツルが伸びてきやすいです。
このツルは、上には伸びず、逆に地面に向かって垂れ下がるように伸び、地面に付くと地を這って伸び続けます。
『やご』や『ひこばえ』に例える事ができますが、このツルは巻きつきませんし花は咲きません。
新天地を求めて、根付ける場所を探している芽なんです。

赤い矢印が、下に向かって伸びるツル。腰が強くて太いのが特徴。


こんなツルが伸びてきたら、落としてしまってもかまいません。
ケアハウスの場合、7月中旬頃になると、こんなツルが出始めるので落としています。

「え~切るなんて、なんだかかわいそう」
とお思いなら、少し遊んでみましょう。
切らずに、その鉢やもしくは他の鉢の土に、ツルを埋めちゃってください。
そうするとその場所に根付きます。もう一株作れちゃうということです。
いわゆる『取り木』というヤツです。
埋め方は、ツルをよく見ると小さい葉っぱが付いていると思いますが、根っこは、その葉の付け根から伸びてきますので、ツルの先端は埋めずに葉の部分だけに土をかぶせる感じです。
針金のようなものをくの字に曲げて、土に差し込んで固定しておくと、グラつかないので、根付きが早いです。
切るのは、根付いてからです。
取り木した株は、ご自分だけで楽しみましょうね。

【冬越し】
11月には入ると、花は咲いていますが日除けは必要ありません。
むしろ日が当たって欲しくなりますので、片付け始めます。
ケアハウスのカーテンは、写真をご覧頂くと分かりますが、皐月の植え込みの奥にアサガオが根付いています。
このような場所の場合、ツルを地上部5~10センチくらいの場所で切っておくだけで、冬越しします。
雨もかかるし、雪も積もる場所ですが、春になればちゃんと芽が出てきます。
ただし、植え込みの前側に植えたアサガオは冬を越すことが出来なかったので、多分、皐月が寒風や冷え込みを和らげてくれているんだと思います.
敷きワラを被せるなどをして保温を図れば、冬越しできると思います。

鉢やプランターの場合は、少し難しいです。ちょっと苦手。
一応、軒下や室内に取り込んで春まで待ってみたこともありますが、成功率は低かったです。
多分、水分管理が上手くできれば大丈夫なんだと思います。


花は8月9月が最盛期。1日花ですが、朝だけではなく午後まで立派に咲き続けてくれます。
10月上旬頃になると、少しずつ花が減り始め、11月上旬頃になると花数がグッと減り、枯葉が目立ってきます。

花は綺麗だし、クーラー代も節約できるし、がんばって作る価値ありです。


以下追記分
成長過程順に、写真を並べてみました。クリックすると拡大します。

5月18日:高さが2メートル程に成長したので、1メートルで摘心。


6月14日:今年の一番花です。例年に比べ数日早い開花です。


6月30日:一番上まで届きました!高さは6メートルくらい。


9月28日:今年は雨不足だったり長雨だったりの影響か、隙間が目立ちます。
これまで4~5回、追肥をしています。追肥をすると一端は花数が減りますが、そのかわり枝葉が伸び、その後は花が倍増!


11月9日:この時季になるとアサガオもいよいよ終盤。次から次へと出来る『つぼみ』も出来なくなりました。


11月15日: 11月も半ば。まだたくさん咲いてます。例年だとこの時期は数えるほどしか咲いていませんが・・・


11月25日:まわりの木々が紅葉するにつれ、アサガオも一緒に紅葉。


11月26日:まだまだ花がたくさん咲いていましたが、寒さで傷む前に片付けました。このツルが今年一番の成長株かな。


12月1日:ひこばえが根付き、ひょんなところから伸びたツルに一輪咲きました。大きさは最盛期と比べると半分以下で直径5センチ程度。でも1日以上咲いてくれます。後ろでは冬の花『水仙』が咲いています。

この記事いかがでしたか?今までに 125 人 の方が『見たよコール』をしてくれました。

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緑のカーテン2016!西洋アサガオの育て方」への3件のフィードバック

  1. 成瀬和彦

    ありがとうございました。大変役に立ちました。今年はアサガオを考えておりました。素人にも解りやすく導いて頂き、ビギナーなりに頑張ってみようという元気が出ました❗

    返信
    1. 勅使苑

      成瀬和彦様 コメントありがとうございます。そして返信が遅れ失礼しました。今年ももうすぐネットを張る作業が待っており、恐れおののいています(汗)。

      返信
      1. 成瀬和彦

        ありがとうございます❗私どももネットを張りました。プランター植えなので、魚屋さんから発泡スチロールの大型箱をもらって来ました。少しは根っ子の部分の日照対策になればと思います。植え込む前から、開花が楽しみです❗いろいろとありがとうございました。

        返信

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